Crystals "Da Doo Ron Ron"

作曲はブリル・ビルディング・サウンドのエリー・グリニッチとジェフ・バリー。プロデューサーがフィル・スペクター。このトリオで作った最初の曲がこれですね。そんでもってドラマーはハル・ブレイン。レーベルはフィル・スペクターとレスター・シルが作ったフィレス・レコードからで63年に発売されています。

大瀧詠一君は天然色』のイントロでこの音を再現するめ吉川忠英さんのアコースティックギターを何回も重ねて録音してフィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドを作ってます。聴き比べてみて下さい。
http://youtu.be/j0RFUq5e1JU

この曲はもともとバーバラ・アルストンとダーアレン・ラブのボーカルで録音されましたが、フィル・スペクターが若い人向けにと当時15歳だったラ・ラ・ブルックスのボーカルで取り直して発売しています。バーバラ・アルストンとダーアレン・ラブのボーカルは大人っぽいからとの理由らしいです。

タイトルの"Da Doo Ron Ron"ですが、もともと歌詞を後で入れるためにエリー・グリニッチがDa Doo Ron Ron〜"としていたのをフィル・スペクターが気に入ってそのまま歌わせ、タイトルにまでしてしまったんだそうです。当時はこういう事はまあ普通にあったみたいです。

エリー・グリニッチとジェフ・バリーは夫婦のソングライターチームでブリルビルディング時代には多いパターンですね。バリー・マン&シンシア・ワリルとかキャロル・キング&ジェリー・ゴフィンとか。ちょっと時代はずれますけどバート・バカラックキャロル・ベイヤー・セイガーとか。マン&ワイル以外、みんな離婚しちゃってますけどね。

上記の夫婦の殆どがアルドン・ミュージックですがエリー・グリニッチ&ジェフ・バリーはトリオ・ミュージックです。あぁバート・バカラックもフェイマス・ミィージックか。

この曲の邦題が『ハイ・ロン・ロン』なんだけどなんでなんだろう?