テスト
これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: 文庫
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ニック・ロウ "Tokyo Bay"
ニック・ロウの"Tokyo Bay" はもう何年も前から日本のライブで演奏していた曲でファンからすると「馴染みの曲」です。最近のニックのライブは生ギターで歌うパターンが多く、新譜CDもしっとりした曲の割合が多くなっていた様に思う。
ただ、昔からのファンにしてみると今も良いけど、やっぱりロックパイルでポップ職人と呼ばれていた頃の様な曲を心のどこかで期待していたのもまた事実だと思うし、今回リリースされた4曲CDはバックを ロス・ストレイトジャケッツが務めたこともあって当時の雰囲気があって通勤の行き帰りでずっと聴いています。
ロス・ストレイトジャケッツは本当にニック・ロウが好きなんだなぁと思います。知ってたけど。
Tokyo Bay/Crying Inside [7 inch Analog]
- アーティスト: Nick Lowe
- 出版社/メーカー: Yep Roc
- 発売日: 2018/06/15
- メディア: LP Record
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4曲中2曲はカバーです。
クリフ・リチャード「トラベリング・ライト」1959年リリース
ディオンヌ・ワーウィック 「ハート・ブレイカー」1982年リリース
ディオンヌ・ワーウィックはバート・バカラックとハル・デヴィッドの印象が強いけど「ハートブレイカー」はビー・ジーズがディオンヌ・ワーウィックの為に書いた曲で、バリー・ギブがアリスタのクライヴ・デイヴィスに直談判して実現したらしい。クライヴ・デイヴィスやるじゃん。
キャロル・キング "I Believe In Loving You"
キャロル・キングがブリル時代の盟友、ハル・デビットと作った曲。一昨年、ハル・デビットが亡くなって、昔作ったデモテープからレコーディングをし直して作ったとのことです。プロデューサーはキャロル・キングとジェリー・ゴフィンの娘さんのルイーズ・ゴフィン。
ハル・デビットの当時のパートナーはバート・バカラックだったんだけど、あの頃はたまにブリル・ビルディングの連中でソングライティングのパートナーを変えていたからそのころの曲じゃないかな?(バカラック&デビットはフェイマス所属、ゴフィン&キングはアルドン所属)
キャロル・キングは『つづれおり』以降のシンガー・ソングライターとしての活動が有名だけどぼくはブリル時代のジェリー・ゴフィンと作った曲も好きです。ビートルズだってブリル時代のキャロル・キングに影響を受けてて、初渡米のときにキャロル・キングはビートルズに呼ばれて会いに行ってるくらい。この曲にはその頃の雰囲気があっていいなぁって思います。
ドン・デイヴィスの訃報。
ドン・デイヴィス。スタックスで言えばジョニー・テイラーの『フーズ・メイキン・ラヴ』のプロデュース。僕もこれが一番好きで映画『ブルースブラザース』でも使われてて僕がこの曲を知ったのもあの映画が最初でしたね。勿論ドラマティックスも、ですけど。
このブログを読むと晩年は大金持ちになっていたようで、いや、ちょっとびっくりでした。
吉岡正晴のソウル・サーチン ●ドン・デイヴィス(デトロイト・ソウル界の重鎮)75歳で死去
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11873221677.html
69年当時「モータウンとスタックスの融合を」と考えていたアル・ベルに請われてデトロイトからメンフィスへの来たもののスタックスのMG’sのメンバーや他の古株からはあまり良く思われてなかったらしい(というか嫌われていた)。ブッカー・Tはそれが元でスタックスを離れることになる。
実際ドン・デイヴィスと言えばモータウンの音楽には面白みが無くってスタックスの音楽の新鮮さに偉く感動していたようです。だけど周りは「都会から来た嫌な奴」と思っていたらしい。皮肉なもんです。結局70年代はドン・デイヴィスもアル・ベルもメンフィスでなく主にマッスル・ショールズで仕事をする事になってしまう。もったいない・・・。
『フーズ・メイキン・ラヴ』はスタックスのホーマー・バンクス/ベティー・クラッチャー/レイモンド・ジャクソンの作曲トリオ(ウィ・スリー)にドン・デイヴィスが加わって、ドン自身がプロデュースをした曲。60年代最後のスタックスの名曲だと思うし、実際200万枚売ってスタックス最高の売上になりました。
Johnny Taylor - Who's Making Love
「刑事ジョン・ブック 目撃者」のワンダフル・ワールドを歌っているのはグレッグ・チャップマンという人です
85年の映画『刑事ジョン・ブック 目撃者』の中の重要なシーンでサム・クックの"Wonderful World"がものすごく効果的に使われています。ただ映画のバージョンはサム・クックのではなくGreg Chapmanという人のもの。
で、このGreg Chapmanって何者って事でずっと調べているのですが全く分かりません。サウンドトラックにも入っていない。そもそもハリソン・フォードがこのシーンで使う音楽としてサム・クックの"Wonderful World"を選んだそうなので(リンクのIMDbのトリビアにそう書いてある)なんでGreg Chapmanのバーションを使ったのか全く分からない。
だれなんでしょうね?Greg Chapmanって。どなたか知っていたら教えて下さい。
http://www.imdb.com/title/tt0090329/trivia?tab=tr&item=tr0646042
『アトランティック・レコードを創った男 アーメット・アーティガン伝』が発売
原書の方は2012年の11月発売なんで意外と早い日本語版の発売でしたね。
(勿論原書も翻訳もまだ読んでいません)
アーメット・アーティガンについては90年代に『アトランティック・レコード物語』っていう本が出ていてちょっと話題になりましたが絶版の様ですね。
彼は70年代以降はR&Bへの興味は薄くなってロック・ミュージシャンへ傾倒していくんですよね。ストーンズだったりレッド・ツェッペリンだったり、フォリナーだったり、ジェネシスだったり・・・。R&Bファンだと後半ははっきり言って面白くないんじゃないでしょうか?
ローリング・ストーンズのキース・リチャーズが帯の推薦文書いてますね。
「お見事。」
ちなみに原書のほうの推薦文です。
“Ahmet Ertegun was a man who loved his music and wanted others to hear what may otherwise have gone unheard. . . . We first met when the Stones signed up with Atlantic. The stories began to flow and a lot of them are in these pages. Robert Greenfield has done a masterful job of relating them. . . . I shall miss Ahmet. He was a great man and a great friend!”
アーメット・アーティガンはストーンズをデッカ・レコードから引き抜くにあたってわざわざサブレーベル「ローリング・ストーンズ・レーベル」を作ったし、アーティガンが死んだのはストーンズのコンサートのコンサートのバックステージだからR&Bミュージシャン以外ではストーンズはかなりアトランティックには関係が深いと思います。
ただ個人的にはジェリー・ウェクスラーとの仲違いやリーバー&ストーラーとのレッド・バードの一件がこの本でどのように書かれているかが興味あるんですけども。
アトランティック・レコードを創った男 アーメット・アーティガン伝 (SPACE SHOWER BOOks)
- 作者: ロバート・グリーンフィールド,日本版監修:折田育造,野田恵子
- 出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: 単行本
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