ドン・デイヴィスの訃報。

ドン・デイヴィス。スタックスで言えばジョニー・テイラーの『フーズ・メイキン・ラヴ』のプロデュース。僕もこれが一番好きで映画『ブルースブラザース』でも使われてて僕がこの曲を知ったのもあの映画が最初でしたね。勿論ドラマティックスも、ですけど。

このブログを読むと晩年は大金持ちになっていたようで、いや、ちょっとびっくりでした。
吉岡正晴のソウル・サーチン ●ドン・デイヴィスデトロイト・ソウル界の重鎮)75歳で死去
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11873221677.html

69年当時「モータウンとスタックスの融合を」と考えていたアル・ベルに請われてデトロイトからメンフィスへの来たもののスタックスのMG’sのメンバーや他の古株からはあまり良く思われてなかったらしい(というか嫌われていた)。ブッカー・Tはそれが元でスタックスを離れることになる。

実際ドン・デイヴィスと言えばモータウンの音楽には面白みが無くってスタックスの音楽の新鮮さに偉く感動していたようです。だけど周りは「都会から来た嫌な奴」と思っていたらしい。皮肉なもんです。結局70年代はドン・デイヴィスもアル・ベルもメンフィスでなく主にマッスル・ショールズで仕事をする事になってしまう。もったいない・・・。

『フーズ・メイキン・ラヴ』はスタックスのホーマー・バンクス/ベティークラッチャー/レイモンド・ジャクソンの作曲トリオ(ウィ・スリー)にドン・デイヴィスが加わって、ドン自身がプロデュースをした曲。60年代最後のスタックスの名曲だと思うし、実際200万枚売ってスタックス最高の売上になりました。

Johnny Taylor - Who's Making Love